テイストを揃えすぎない。自分の「好き」からつくるインテリア

Interior

インテリアを考えるとき、「どんなテイストにするか」から考えることが多いと思います。
北欧、モダン、ヴィンテージ、ナチュラル。

けれど、自分の家を見渡してみると、私はどうやらひとつのテイストだけでは満足できないようです。

古い家具も好き。植物も好き。少し癖のある照明や、手仕事を感じるものも好き。
新しいものの中に、時間を重ねたものがある空間にも惹かれます。

「これは何テイスト?」と聞かれたら、少し困ってしまう。
でも、それでいいのだと思っています。

好きなものをひとつずつ選び、重ねていく。
その積み重ねが、その人にしかつくれない空間になる。

今回はわが家のインテリアを通して、そんな「好き」から始める空間づくりについて考えてみます。

好きなものは、ひとつのテイストに収まらない

わが家には、古い家具もあれば、新しく選んだものもあります。
植物や器、少し民族的な雰囲気をもつもの、素朴な素材のもの。
ひとつずつを見ると、決して同じテイストではありません。

それでも、好きだと思ったものをひとつずつ迎えているうちに、不思議とひとつの空間になっていきました。

インテリアのセオリーとして「テイストを揃える」ことは、空間を美しくまとめるためのひとつの方法です。
でも、そこにこだわりすぎると、本当は好きだったものまで「この部屋には合わないから」と諦めてしまうことがあります。

私は、それが少しもったいないと思っています。

好きなものは、ひとつのテイストに収まらなくてもいい。

むしろ、その少しの違和感や組み合わせに、その人らしさが表れるのではないでしょうか。

好きなものを、どうつなげるか

好きなものを自由に選ぶ、といっても、何でも置けば心地よい空間になるわけではありません。

わが家を改めて見てみると、テイストは違っていても、どこかに共通するものがあります。

木や籐、陶器、布、植物。
少しざらっとしたもの、手仕事の跡が残るもの、時間とともに表情が変わっていくもの。

色も、白や木の色、グレーや黒などをベースにしながら、ラグやクッション、器などで少しだけ色を加えています。

「同じテイスト」で揃えるのではなく、素材や色、質感のどこかをつなげる。

そうすると、古いものと新しいもの、北欧的なものと少し民族的なものが一緒にあっても、不思議とひとつの空間にまとまっていきます。

大切なのは、ルールに合わせて好きなものを選ぶことではなく、好きなもの同士が心地よく共存できる“つながり”を見つけること。

それが、私がインテリアを考えるときに大切にしていることのひとつです。

少しの違和感を、あえて残す

きれいに揃った空間は美しい。
でも私は、どこかに少しだけ「違うもの」がある空間に惹かれます。

シンプルな家具のそばに、少し癖のある器を置いたり。
古い家具に、現代的な照明を合わせたり。
落ち着いた色の中に、柄や色をひとつ加えたり。

一見すると異質に思えるものが入ることで、空間に奥行きが生まれるように感じます。

わが家も、完璧にコーディネートされた空間ではありません。
少しずつ集めてきたもの、新しく迎えたもの、その時々で「好き」と思ったものが一緒にあります。

だからこそ、誰かのお手本をそのまま再現した部屋ではなく、少しずつ自分の家になっていく。

私は、その整いすぎていない感じも、インテリアの魅力だと思っています。

完璧じゃなくても、心地いい

雑誌やSNSで見る、隙のない美しいインテリア。
もちろん、そんな空間には憧れます。

でも、家は眺めるためだけの場所ではなく、毎日を過ごす場所。

植物が少し伸びすぎたり、いつの間にかものが増えたり。
季節によって置くものが変わったり、以前は好きだったものが、今の気分とは少し違って見えることもあります。

それも含めて、暮らしながら変わっていくのが自分の家なのだと思います。

インテリアは、一度完成させたら終わりではありません。

今の自分が心地いいと思うものを選び、ときには動かし、手放し、また新しい「好き」を迎える。

そんなふうに少しずつ更新していくことも、インテリアを楽しむことのひとつ。

完璧に整っていることより、そこにいる自分が心地いいこと。
私は、その感覚を大切にしたいと思っています。

自分の「好き」が、心を動かす空間をつくる

インテリアには、たくさんのセオリーがあります。
色の合わせ方、家具の配置、素材の選び方。
それを知ることで、空間はぐっと整えやすくなります。

でも、その先にあるのは「自分は何が好きなのか」という、とても個人的な感覚なのだと思います。

理由はうまく説明できなくても、なぜか惹かれるもの。
ずっと眺めていたくなるもの。
時間が経っても、やっぱり好きだと思えるもの。

そんな小さな「好き」を見逃さずに、ひとつずつ暮らしの中に取り入れていく。

そうしてできた空間は、流行のインテリアとは少し違って見えるかもしれません。
でもそこには、その人の時間や価値観が重なって、その人にしかつくれない景色が生まれます。

誰かにとってのおしゃれではなく、自分の心が動くこと。

little plekでは、そんな「好き」から始まる空間について、これからも綴っていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました